「もんじゅ」全体の安全性を専門的に調査するための委員会の設置について
平成13年6月5日
原子力安全対策課
1.設置の主旨
高速増殖原型炉もんじゅについては、高速増殖炉の原型炉であり、冷却材にナトリウムを使用していることから、その安全性に対する県民の関心が極めて高い。
このため、昨年12月に核燃料サイクル開発機構から安全協定に基づき事前了解願いが提出された「もんじゅ」のナトリウム漏えい対策等の改造工事を含めた「もんじゅ」全体の安全性について、県民の視点に立ち技術的、専門的に調査検討する委員会を設置する。
2.構成委員
委員は学識経験者(大学教授他)6名を予定。うち2名は、現在県が委嘱している顧問(6名)から選出。座長は互選とする。
3.運営
@委員会は、公開を原則とする。
A委員会の設置は、核燃料サイクル開発機構が国に原子炉設置変更許可申請を行った後とする。
設置期間は、国の許可後、委員会としての報告書を作成するまでとする。
B委員会は、必要に応じて、核燃料サイクル開発機構、原子力安全・保安院、原子力安全委員会の専門家の説明を求めるとともに、参考人の意見も聴取する。
C委員会は、報告書(案)の公表後、「もんじゅ」の安全性についてのシンポジウム(国、県等が出席)を開催する。
4.県民意見の募集
・「もんじゅ」の安全性に関する県民の意見を把握し、委員会の審議に反映させることを目的として、県民の意見を約1ヶ月にわたり募集するとともに、「県民のご意見を聴く会」を開催する。
・委員会は、これらの意見を取りまとめた上で、技術的・専門的に調査検討すべき課題を摘出し、審議する。